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- ハーモニーでの優れたカラーパレットと自動ツールを用いた仕上げ作業
- 動画のペイント作業
動画のペイント作業
T-HARJA-010-002
レイヤーのライン・カラーアート、 線のリペイント、 影とハイライトのペイント、 ペイントのチェック(バックライト)について学べます。
材料
このトピックを完成させるには、ダウンロードしたサンプル材料から次のものが必要です。
- CO-HARJA-material/03-TBLP_Douga
トランジションについて
今回はラインアウトとカラーアートを使いながら
Toon Boom Harmonyでペイントしていく方法についてご説明していきたいと思います
Toon Boom Harmonyでは、カラーアートとラインアートというものが
1つの描写ノードの中に入っているということは
レイアウトの段階でご説明したと思います
Toon Boom Harmonyのラインアートとカラーアートの切り替えは
ペイントする時には欠かせない機能になります
Harmonyでペイント作業をする時は
まずラインアート上にあるベクターレイヤーのストロークを
カラーアートレイヤーに転写し
同じストロークを製作してからカラーアートレイヤーに色を塗っていきます
言葉だけではなかなか分かりにくいと思うので
実際に作業しながらご説明していきたいと思います
まずはラインアートレイヤーからカラーアートレイヤーに
ストロークを作成する方法です
ストロークを作成するにはカメラビューのツールバージョブで
こちらのアイコンをクリックします
「ラインアートからカラーアートを作成」のアイコンをクリックすると
このようにカラーアートにラインアートレイヤーと同じストロークが作成されます
描写ノードに切り替えて見てみると、
このようにラインアートレイヤーでは主線が
カラーアートレイヤーでは全て青色の細い線になっていることがわかると思います
こちらの線のことをストロークと言います
ストロークは線の情報だけなので、レンダリングされることはありません
このようにしてカラーアートレイヤーにストロークを転写した後
こちらのバケツの
こちらのバケツのアイコンの「ペイント」というツールを使って色を塗っていきます
色を塗った時ストロークが繋がっていないと
このように色が漏れてしまいます
そのような場合はここのストロークを同じペイントのアイコンの下にある「ストローク」
もしくは「隙間をふさぐ」というツールを使って
このように線を閉じて隙間を閉じます
隙間をつなぐツールでもこのように隙間をつなぐことができます
これで同じく肌色を塗ると、このように色が漏れなくなります
このようにしてどんどん色を塗っていきます
ストロークが細かくなってしまっている時は
同じペイントツールの下に入っている
「リペイントツールをペイント」という機能などを使って色を塗っていきます
これはまだペイントされていない部分にだけ色を塗るという機能で
塗り残しなどを一気に塗る時に便利です
このような感じになりました
最後に色トレス線を消したいと思います
そのためには、変えたい色をクリックしてから
右クリックで「現在のカラーでストロークを選択」という項目を押します
すると、現在選んでいるカラーのストロークが全て選択されます
その上で「鉛筆エディタ」を選択し「ストローク」を選択してから
最大サイズを0にします
こうすることで色トレス線を消すことができます
同じく赤色の線にもやってみましょう
カラーパレットでレッドを選択し「ストロークで選択」を押します
そして鉛筆エディタで選択し、これを全て0にします
これで色トレス線が消えました
さて、全ての色を塗り終わったら
今度はちゃんと色が塗れているかチェックします
そのためにはバックライトという機能を使います
バックライトは描写ビューの上で右クリックを押し
一番下のカスタマイズを選択します
そしてこちらの左側のタブから「バックライト」を選択し
真ん中の矢印ボタンを押します
「適用」を押すと上にバックライトが表示されるようになります
バックライトを押すことで、塗り残しがあるかどうかチェックすることができます
塗り残しがあった場合は
ペイントツールから「リペイント部分にペイント」というツールを選択して
色を選択し、一気に塗ってしまいます
塗り残しがないなということがわかったら、これでペイントの完成です
著者
山下 芳紀理
2D/3Dアニメーター
デザインやイラストレーションなども行っている
Time Estimated 15 mins
Difficulty Level Beginner