カラーパレットとカラーID

T-HARJA-010-001

ラインツール、プリセット、そしてツールのプリセットの共有について学べます。

 

材料

このトピックを完成させるには、ダウンロードしたサンプル材料から次のものが必要です。

• CO-HARJA-material/files/TBLP_Design_FORESTA_[...].png
• CO-HARJA-material/03-TBLP_Douga
• CO-HARJA-material/files/TBPL_color.plt
• CO-HARJA-material/files/カラー.tvg

 

トランジションについて

このモジュールではToon Boom Harmonyで

動画をペイントしていく方法についてご説明していきたいと思います

 

今回はToon Boom Harmonyでのカラーパレットについてと

色はどのような仕組みで保存されているかについてのご説明をしていきたいと思います

まず、Harmonyのカラーパレットには大きく2種類があります

 

カラーについてはこちらのカラービューで確認することができますが

ベクターレイヤーを選択している時はこのようなカラーパレットになっています

ビットマップレイヤーを選択している時はカラーパレットはこのような感じになります

ビットマップレイヤーとベクターレイヤーの違いについては

以前のモジュールでおわかりいただけるかと思いますが

ビットマップレイヤーの場合は、色はこのように個別に保存されているのですが

ベクターレイヤーの色にはこのカラー1つ1つにIDが付いています

どういうことかと言いますと

例えば主線の色に1というIDが選択されているとします

 

そして同じく1というIDが割り当てられたカラーを変更すると

このように同じIDを持つカラーの色が変更されます

元に戻しておきます

こちらのカラーパレットではダブルクリックをすることで

名前などを変更することができます

現在はシーンで既に使う色をこのように設定しておりますが

新しい色を追加することもできます

新しい色を追加するにはこちらの＋のアイコンを押します

 

これで新しいカラーIDを持ったカラーが1つ作成されます

カラーをダブルクリックすると、先ほどのように色を変更することができます

現在はこの色で描いた線はないので

カラーを変更しても画面の線の色は変更されていません

また、タブの右側にあるスポイトツールをドラッグしながら

好きな色のあるところで離すことでこのように色を拾うことができます

青色で設定したカラーですが、この青色を変更しても

画面で書かれている青色とはカラーIDが違うので

こちらのカラーをいじっても色は変更されません

 

カラーパレットを消したい時は右クリックで削除します

さらに、前のモジュールで紹介いたしましたモデルビューから色を拾うこともできます

新しいカラーを作り、モデルビュー上にある色を先ほどの機能を使ってスポイトします

このようにして色指定のパレットを作っていきます

別のファイルからカラーパレットを読み込みたい時は

カラービューの左上の「パレットインポート」で読み込むことができます

カラーパレットの情報はToon Boomのファイルにあります

 

「パレットライブラリ」という部分から読み込むことができます

PLTと書かれた拡張子のファイルを選択し読み込むと

このように新しいカラーパレットが追加されます

またカラーパレットの情報をシームレスに共有したい場合は

「カラーパレットを外部へリンク」という機能を使用します

先ほどと同じように上のアイコンから「パレット外部へリンク」を選択し

参照ボタンを押します

 

そしてカラーパレットのファイルを選択しOKを押します

するとこのように矢印マークでパレットが作成されます

このパレットで色などを変更すると

リンクされている全てのファイルのカラー情報が書き変わりますので

パレットを複数人で共有する場合などに便利です

ただし誰かが色を変えると

リンクされているファイルの色が全て変わってしまいますので

気をつけるようにしましょう

 

こちらのアイコンをもう少し見やすいように

スウォッチモードに変更することもできます

スウォッチモードに切り替えるには

先ほどと同じアイコンの「カラー」という部分から

下から3番目のスウォッチモードを選択します

こうすることで色のアイコンが大きくなりとても見やすくなります

 

著者

山下 芳紀理

2D/3Dアニメーター

デザインやイラストレーションなども行っている